アダストリアの経営報告会に出席しました。
企業の株主向け行事に参加したのは、株主総会を除くと今回が初めてです。
アダストリアについて紹介した記事はこちら↓
アダストリアは、カジュアル衣料店「グローバルワーク」や「ニコアンド」を展開しています。
社 名:株式会社アダストリア
日 時:2018/11/18 開始11:00 終了12:05
場 所:梅田スカイビルタワーウエスト3階ステラホール
主なトピック
- 2019年2月期上期業績・通期業績予想
- 国内・海外事業と成長戦略の進捗状況
個人的に気になった部分だけを抜粋してご紹介します。
足元業績対策について
足元業績対策のための課題として、意思決定・情報共有のスピードを上げる仕組み作りを構築することを挙げていました。
具体的な施策として、社内から独立していたプレスルームをオフィス内に移設し、商品企画・販売計画の検討環境を改善することを挙げていました。
個人的には、足元業績の対策としては正直弱い気がします。
が、長期的にはプラスの影響がありそうですね。
ブランド戦略について
アダストリアでは、「ブランドポジション戦略」というものを掲げています。
その内容は、“ポジションを明確化し、3つのグループに分け戦略を策定する”というものです。
3つのグループとは、
- ブランド価値を追求する国内コアブランド
- 国内市場シェアの維持・向上を目指す国内メジャーブランド
- 世界で存在感を示すグローバルブランド
を指します。
例えば、国内メジャーブランドに位置付けられている「LOWRYS FARM」は、20代だけでなく、30代女性のニーズに応えられるように転換、また、グローバルブランド「ニコアンド」は、広告宣伝を強化し海外へ積極展開を行うなど、グループごとにそのブランドに適した戦略を推進しています。
物流拠点の強化について
今年10月から、国内6拠点ある自社物流センターの一つを6000坪から15000坪に増床しました。
目的は、EC向け物流の効率化するため、将来的な事業領域拡大に対応できるようにするため、とのことです。
2.5倍増床!大胆な事業投資ね。
株主からの質問
株主10名からの質問がありましたが、その中から抜粋してご紹介します。
通期業績予想が修正発表の必要となる水準に該当していないため。
自社ブランド「GLOBAL WORK」は既存のターゲットの年齢層を広げていった。新たにブランドを展開するか、あるいはGLOBAL WORKのように既存ブランドのターゲットを広げていくかは検討中。
自社ブランドにおいて他社と差別化をはかっている点は、29ブランドを持つマルチブランド戦略を展開している点と他社に例を見ない800万人もの会員数を持つ点。
状況に応じて、機動的に検討を行いたいと思う。
期の変更があり、実際は今年で設立65周年となる。設立年ベースで考えているので実施するとすれば、設立70周年の際に考えたい。
コスメとファッションは切り離せないと考えている。コスメ業界は厳しい世界であると認識しているが、ブランド認知度を着実に高めていきたい。また、SNSを活用し宣伝広告費等のコストをできるだけ抑え、モノ重視で取り組んでいきたい。
メルカリの台頭により、C to Cの取引が増加していることは、アパレル業界の課題ととらえている。何が選ばれるかは、“生活者”が決めることなので、アダストリアとしては、自社製品に価値を感じてもらえるように努めていくのみである。
お土産
報告会には出席せず、お土産のみ持ち帰りの方限定の列にもたくさん人が並んでいて驚きました。
毎年お土産がもらえることで有名のため、普段出席する株主総会に比べると若い方も多かった印象です。
お土産はこちら↓
ニコアンドオリジナルトートバッグと「LAUNDROMAT&TUB」コラボ歯ブラシです。
※「LAUNDROMAT&TUB」とは…ニコアンドオリジナルアイテムシリーズの一つ。
トートバッグは発売から40万点売れている大ヒット商品だそうです。
デザインがおしゃれです♪
まとめ
18年下期業績については、回復基調にあるとのことでした。
株主からの鋭い指摘があったように、通期業績修正をしなかったのもその表れなのでしょうか。
そのカギを握るのは「セールに依存しない売上作り」と私は思います。(社長も直々におっしゃっていましたが)
下期の業績にも注目していきたいと思います。
Play fashion!
ファッションを通じて、
世界中のお客さまに“ワクワク”を提供する
これは、アダストリアの使命と社長はおっしゃっていました。
投資家目線でもワクワクする展開になったらいいですね。(;’∀’)
報告会で説明を聞いているとちょっぴりアダストリア株を買いなおしたくなりました。が、やっぱり私はスタジオアタオ派です。
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