アベノミクスでは景気を良くするため、「物価を上げること」をテーマにしています。
マイさんは聞いたことありますか?
それテレビで観た!
“物価上昇率2%目標”ってフレーズに聞き覚えが…!
お!よく知ってますね!
じゃあ具体的に、どうしてこれから物価上昇が必要なのか知っていますか?
えーっと…物価が上がるってことは、モノが高くなって…
そうなると、きっとみんなの買い物の意欲がなくなって…
…あれれ?? ホントに物価を上げて景気良くなるの!?
さて、今回のテーマはどうして政府は物価上昇政策を推し進めるのか!?についてです。
経済について詳しくない方にも理解できるように説明していきます♪
0.解説の前に…
説明を進める前にまずはこれを頭に入れておいてださい。
- インフレになると、モノの価値が上がり、カネの価値が下がります。
- デフレになると、モノの価値が下がり、カネの価値が上がります。
1.物価が上がるとは、お金の価値が下がること
現在、日本銀行はインフレ、すなわち物価を引き上げるための政策を行っています。規制緩和もその一つです。
>>関連記事:「日本銀行」の役割って何!?
物価が上がるということは、お金で買える商品やサービスの価値が上がるということ、裏を返せばお金の価値が下がるということです。
ここで、最もシンプルでイメージしやすい例で説明します。
例えば、
10%のインフレだと100円のリンゴが110円に上がります。(これは商品の価値が10円分上がったということ)
すると、今まで1000円札一枚出せば10個買えたリンゴが9個しか買えなくなります。(1000÷110=9.09)
⇒これは、1000円札、すなわちお金の価値がリンゴ10個分→9個分に下がったということになります。
要するに、物価が上がるとは、お金の価値が下がるということなのです。
2.物価を上げると景気が良くなる?
デフレ状態とインフレ状態での市場のマインドを解説していきます。
デフレになると…
安倍政権発足まで(主に民主党政権時代)はインフレの逆のデフレ。
つまり、物価が下がってお金の価値が上がっていく時代が長く続きました。
そうすると、今日の1000円よりも、明日の1000円の方がより価値がある、すなわち、(お金の価値が上がって)明日の方がより多くの商品が買えるということになります。
この状況下では、次のような消費者マインドになります。
「デフレが進むということはお金今すぐ使うより、しばらく預金で貯めておいた方がお金の価値上がっていく」という考えから、世間がお金を使いたがらなくなってしまいます。
↓
消費が冷え込むと、当然ながら商品やサービスが売れなくなります。
↓
売れなくなると給料が下がり、さらに消費は冷え込みます。
↓
そして、さらにさらに売れなくなっていきます。
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このように誰もモノ、サービスを買ってくれなくなるという循環が生まれてしまいます。
これが、ニュースでも時々耳にする、デフレスパイラルというものです。
流れで解説してもらうとわかりやすいわね♪
じゃあ逆にインフレの場合は??
インフレになると…
お金の価値がどんどん下がっていく、すなわち、今日の1000円の方が、明日の1000円よりも良い条件(価値の高い時点)で使えるということになります。
⇒今持ってるお金は使っておかなきゃ損!ってことです。
すると、世の中の消費が活発になり、お金も商品もサービスも活発に行き交うようになり、企業・消費者の収入も上がり、景気が良くなります。
これが物価上昇のメカニズムなのです。
なるほどね~!
これを知っているだけで、ニュースの見え方も変わってくるわね♪
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