12月8日に米配車大手のUber上場のニュースがありました。以下、京都新聞のニュースです。
米配車大手ウーバー、上場へ 来年前半か、企業価値13兆円
米配車大手ウーバー・テクノロジーズが7日までに株式上場に向けた書類を当局に提出した。複数の米メディアが伝えた。
2019年前半の上場を目指しているもようだ。
企業価値は約1200億ドル(13兆円超)に上るとの試算もあり、大型上場として注目を集めそうだ。
ウーバーはソフトバンクグループが筆頭株主で、トヨタ自動車も出資している。
ロイター通信によると、書類の提出は6日付。
出典:京都新聞(2018.12.8)
その報道を受けて…
大和自交がS高カイ気配、米ウーバー上場報道で思惑働く
「ライドシェア最大手のウーバーテクノロジーズが新規株式公開(IPO)の手続きに入ったことが7日、明らかになった」と報じられており、今年1月に配車アプリを用いてタクシーの相乗りサービスの実証実験を行った同社に思惑が働いている。
ウーバーの上場に伴い、ライドシェアサービスの知名度が高まれば、国内ですでに実証実験を行っている同社などにメリットがあるとの見方が強まっているもよう。
同社は5日、台湾のタクシー大手との業務提携で、配車アプリの相互利用を開始したと発表。
これを受けて株価急伸した経緯があるだけに、値動きの軽さに注目した買いが入っているようだ。
出典:minkabu PRESS(2018.12.10)
IPOについては、こちらの記事でご紹介しています↓
今回の記事では、Uber上場にプラスの影響を与えると推測される会社をご紹介します。
[9984] ソフトバンクグループ
ソフバンクは過去数年、ウーバーに出資し、2018年1月にはソフバンク率いる投資家連合が約8900億円相当の株を引き受け、筆頭株主となっています。
孫正義会長兼社長は、2018年3月期の決算会見で、ライドシェアは「自動車産業を大きく、業界地図を丸ごと塗り替えてしまうくらい大きなインパクトを与える」と話しております。
さらに、ウーバー、滴滴などで筆頭株主となっていることで「我々が世界で圧倒的、最大の交通機関になったというぐらいの状況ではないかと思う」と話しております。
[7203] トヨタ自動車
トヨタ自動車は、新たな出資と自動運転車の路上走行計画を通じて、ウーバーとの提携を拡大していくとしています。
同社は、約5億ドル(約560億円)をウーバーに出資するとのことです。
トヨタ自動車はウーバーとの協業を通して自動運転やシェアリングの知見や技術を得ることを狙いとしています。
[9035] 第一交通産業
配車サービス大手の米ウーバーテクノロジーズとタクシー大手の第一交通産業がタクシーの配車サービスで提携に向け協議していると報じられました。
提携により、ウーバーの配車アプリで第一交通のタクシーを呼べるようにするとしています。
海外で普及するアプリの活用で訪日外国人客(インバウンド)需要を取り込むことを目指します。
第一交通は全国に約8400台のタクシーを保有しており、その一部をウーバーのアプリと連携させ、東京や大阪など大都市圏でのサービスを検討しています。
また、第一交通はすでに中国の配車アプリ最大手「滴滴出行」とも提携することを表明しており、配車サービスの分野でのさらなる躍進が期待されます。
まとめ
現状、Uberは企業価値を720億ドルと見積もらており、上場後の時価総額は最高に1200億ドルになるものと期待されています。
配車アプリについては、最近、DeNAの無料でタクシーに乗ることができる「0円タクシー」などが大きな話題を呼びました。
DeNAの0円タクシーについてはこちらの記事でご紹介しています↓
現在、配車アプリのサービスは、各社で始まっており、さらに米国における最大のライバル、「Lyft」も最近上場を申請しています。
今後どの会社が配車業界の先頭に立ち躍進を遂げるのか注目が集まります。
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