投資の世界には米相場の時代から古くから伝わる「投資格言」というものがあります。
人はいかにして投資で失敗し、成功してきたか、という本質を表した格言は先人たちの汗と涙の結晶ともいえるでしょう。
古くから伝わる投資格言も、現代の相場での立ち回り方に通ずるものがあり、多数株式投資に応用されています。
今回は、投資を始める前に知っておきたい格言を6つご紹介します。
1.人の行く裏に道あり 花の山
株式投資の格言としてまず語られる定番フレーズです。
群集心理で動きがちな相場の中で、他の投資家とは反対のことをやった方がうまくいく場合が多いということを説いた格言です。
欧米では「リッチになりたければ『孤独』に耐えろ」と教えられるように、人並みにやっていたのでは、人並みの結果しか得られません。
成功者は誰もやらないことをやってきた人たちなのです。
2.噂で買って事実で売れ
「画期的な新技術を開発したらしい」といった不確実な段階から人気化するのが相場です。
そして、正式に発表されると売られてしまうことが多いのが相場なのです。
3.1つのかごに卵を盛るな
分散投資の効果を説いた格言です。
割れやすい卵のことをお金に、投資対象をかごに例えています。
複数のかごに分けて卵を入れておけば、1つかごが倒れても全ての卵が全滅することは免れることができる、ということです。
4.休むも相場
出典は酒田五法で有名な本間宗久の教え「売るべし 買うべし 休むべし」から来ています。
大損した後は、一刻も早く損を取り戻したいと思い、冷静さを失ってリスクを顧みない極端な行動に走りがちになります。
大儲けした後も同様です。
もちろん大儲けや大損をしたときだけではありません。
売り買いだけが相場ではない、「休むことも相場」ということを日ごろから思い返すようにしましょう。
5.相場に王道なし
There is no royal road to learning.(学問に王道なし)
これはイギリスで生まれた格言で、これをもとにつくられた相場訓です。
王道とは王様のために用意された特別な道のことで、この格言は相場で簡単に成功しようと道を探しても見つからないという意味です。
コツコツ経験を積み上げて、少しずつ技術を身につけていくことが成功の近道です。
強いて言うなら、成功して振り返ったときに歩んできた道が王道といえるでしょう。
相場での経験の中で、自分だけの投資スタイルを築き上げましょう。
6.山、高ければ谷深し 谷、深ければ山高し
天井が高くなれば、その後の下げはきつくなるでしょう。
また底値保ち合いが長ければ、その後、上昇する際のエネルギーは大きくなります。株式相場の自律的な反発の大きさは、この格言が表す自然の摂理と同じです。
人気化した株価の急騰は人の心理を強気にします。人気が落ち始めると一転して不安になり急落します。そして再び加熱した相場になります。
こんな両極の相場に出くわしたときに大切なのは、行き過ぎたものにはそれなりの反動があるということです。
5の格言と同じく、常に冷静な判断が必要だということを忘れてはいけません。
まとめ
投資格言は自分の投資スタイルに合わせてポリシー、スタンスとして考えていくことが大切だと思います。
今回ご紹介した格言以外にも様々な言葉がありますので興味を持った方は是非調べてみてください。
また、相場には、投資格言以外にも、相場のアノマリーというものが存在します。
これも合わせて調べてみると新たな発見があるはずです♪
相場のアノマリーについてはこちらの記事で解説しています↓
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