株式分割とは、既に発行されている株式を、1株を2株、あるいは3株などに分割することを指します。
例えば、仮に1株4000円の株式を保有しており、「1:4」で分割することを企業が決めた場合、保有している株数は1株から4株に変更になります。
資産上の変化は起こらないので、資本金を変えずに1株を細かく分割することを指します。
主に「1:3」、「1:2」の分割が多いです。(非常に珍しい例ですが)昨年、[3479]TKPは「1:7」の株式分割を実施しています。
株式分割はメリットが多いとされていますが、その一方で株式分割は規模・条件によって、株式の需給バランスを崩し株価の乱高下を招きやすいとの指摘もあります。
今回は、私たち投資家にとっての株式分割のメリットを解説します。
株式分割のメリット
株式分割のメリットは大きく2つあると言われています。
(1)株式の流動性が高まり株価が上がる
冒頭の例で言えば、「1:4」での分割となった場合、株価は下がることになり、発行株数すなわち取引可能な株数は増加することになります。
さらに、1株あたりの株価が安くなるため、より多くの人がその企業の株を購入できる機会が与えられ投資する人の増加をはかることが可能となります。
今まで株価の高い状態では、目を向けていなかった投資家の注目を集めることができます。
株価が高い状態で膠着状態にある企業の場合、流動性を高めることでさらに株価が上がる場合があるので、これは投資家にとって大きなメリットになると言えるでしょう。
(2)小分けで売れる
今まで保有していた株数が増えることになるため、一部を売却し、一部を保有し続けるといった自由度が高まります。
(3)配当・優待の実質拡充の可能性がある
会社が分割前の配当を据え置いた場合、増配と同じことになり、また、株主優待が変更されなければ、優待制度の実質拡充となります。
まとめ
株式分割のメリット
(1)株式の流動性が高まり株価が上がる
(2)小分けで売れる
(3)配当・優待の実質拡充の可能性がある
株式分割は、投資家にとってメリットとなる場合が多いため分割のIRには注目するようにしましょう。