最近、ニュースで見たんだけど、フォートレスっていう投資会社がユニゾのホワイトナイトとして登場したらしいわ。
さっき最新ニュースで流れていましたね。
フォートレス・インベストメント・グループは、2017年にソフトバンクグループが33億ドルで買収したアメリカの投資会社なんです。
ソフトバンクっていろんなところを買収したり出資したりしているのね~
孫さんの狙いは一体…!?
この買収の狙いは、非上場企業や不動産への投資で豊富な経験と知見を持つ同社を取り込むことを目的としています。
また、2016年10月にサウジアラビア王国のパブリック・インベストメント・ファンドと組んで打ち出した1000億ドル規模の「ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)」と合わせ、ソフトバンクの「投資ファンド化」を加速させるところにも大きな狙いがあります。
なるほどね~
と言いつつ、どんな壮大なビジョンを打ち出しているのかは私なんかが理解できるわけない(笑)
せっかくだからフォートレスがどんな会社なのか教えて!
1.米投資ファンド フォートレスってどんな会社?
フォートレス・インベストメント・グループは、1998年に設立された会社です。
ニューヨーク証券取引所に上場していましたが、ソフトバンクグループの買収により、現在は上場廃止しています。
同社は主に、不動産、不良債権やクレジットリスクが高い企業の社債や流動性が低い証券、企業の経営権取得を目的としたプライベート・エクイティ・ファンドを中心に、幅広く巨額の収益を上げており、運用資産額は700億ドルを超えています。
フォートレスは日本の不動産に大規模な投資を行っており、代表的な不動産取得は次の通りです。
フォートレスが取得した代表的な国内不動産物件
- 2012年、ウィークリーマンション東京(現マイステイズ・ホテル・マネジメント)を買収。
- 2013年、東京ディズニーリゾート内にあるシェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテルを420億円で取得。
- 2015年、リーガロイヤルホテル京都を取得。
- 2016年、函館国際ホテルを取得
特に、営業利益率の高いビジネスホテルの取得に注力しているのが特徴です。
2.フォートレス買収 孫正義氏の狙いとは
孫正義氏は現在、IoT、AI、スマートロボットの分野に注力する戦略「ソフトバンク2.0」を推進しており、フォートレス買収には、そうした狙いもあると考えられています。
ちなみにフォートレスは、「世界一仮想通貨・ビットコインを預かっている会社」で、仮想財布と保管庫を統合した決済サービスを提供するXapoの株式を大量保有しています。
同社はさらに、ビッグデータを活用することで、信用度の低い借り手が消費者金融からローンを受けやすくするZest Financeの株式を大量に持つほか、米ライドシェアのLyftにも大規模な投資を行っています。
これらの企業のノウハウを、ソフトバンクの今後の戦略において広く融合・活用することも考えられます。
3.まとめ
ソフトバンクグループ傘下のフォートレスは、米国の投資会社です。
現在、ユニゾHDのTOBの最中、ホワイトナイトとして参戦したことで大きな話題を集めています。
フォートレスは、これまで数多くの国内ホテルを取得してきましたが、買収によってどのようなシナジーがあるのか、市場の注目が集まります。
ソフトバンクグループによる買収が発表された当時は、実は、フォートレスの財務状況には不安な点があると言われていました。
えっそうなんだ!
確かに、イギリスの半導体の会社を買収したニュースを見たときも、負債額が大きい会社だったってニュースで見た気が…
孫さん結構攻めた投資をするのね。
イギリスの半導体…アームのことですね!
11兆円の負債があるって報道されていましたね(笑)
兆!?さすがスケールが違うわね(笑)
孫さん、アームを買収したとき囲碁の飛び石に例えて次のように語っていました。
column 英アームHDを買収した際の孫正義氏のインタビュー
「囲碁を知っている人ならわかると思うが、碁石のすぐ隣に打っても勝てない。10手先、20手先、50手先を見据えて、なぜその1点に打たねばならなかったのか、後々になってその石が生きてくる。今回の買収の意味も10年先、30年先にわかってもらえる。その頃にARMは、ソフトバンクグループの中核の中の中核となる」
出展:ビジネス+IT ソフトバンク孫社長はARM買収で「シンギュラリティ」を先取りしようとしている より
さすがバフェットを師と仰ぐだけあって長期目線の考え方ですね。
今後のアームHDの躍進にも注目していきたいですね♪