流通や小売業界を中心に、業務効率化を図る有力な手段としてセルフレジ(無人レジ)が注目されています。
セルフレジには、
- 客が自分でレジに商品のバーコードを読み取らせ、支払いまでを行うもの
- 店員がバーコードの読み取りまでを行い客は支払いのみを行うもの
- 客が商品の入ったかごをレジに置くだけで精算され、支払いを行うもの
といったように、様々な種類があります。
直近では、セブンイレブンやファミリーマートなど大手コンビニでセルフレジを25年までに国内全店に導入すると報じられています。
また、[9946]ミニストップが、精算を顧客が行う「セミセルフレジ」を2018年度下期から本格導入する方針と報じられており、国内約2250店のほぼ全てに2019年度までに設置する計画とのことです。
コンビニだけでなく、ドラッグストア各社も人手不足の対策として検討が進められていて、業界全体に広がっています。
医薬品や化粧品などにICタグを貼り付け、カゴに入れたままでも一括で読み取れるシステムを検討しているそうです。
とっても便利ですね!
今回の記事では、セルフレジ関連として今後業績を伸ばすと予想される銘柄をご紹介します。
セルフレジ 関連銘柄4社
セルフレジの普及が進めば、レジ本体だけではなくバーコードをスキャンするスキャナーや、商品情報を書き込んだICタグなど幅広い分野においても需要増が期待できます。
セルフレジ関連銘柄について、2018年9月14日発売の四季報秋号の見出しとその内容をご紹介します。
[3996] サインポスト
サインポストは、金融機関や公共向けシステム開発コンサル、バッチ処理等サービス事業やAI事業を展開しています。
独自に開発したAI搭載レジを開発、早ければ来春にも発売が見込まれていて、マーケットの注目を集めています。
サインポストは、数年前からAIのディープラーニングを応用した製品開発を行ってきており、2016年には、電気通信大学との産学連携でAIを搭載した設置型のレジ「ワンダーレジ」を開発しています。
AIを駆使してるってだけで凄そうね。
ワンダーレジってどんなことができるの!?
これはカメラを搭載した箱形のレジで、お客さんが並べた商品をレジ内のカメラで読み取り、AIがレジ内部の商品を自動識別、商品点数と合計金額を瞬時に計算するものです。
凄い!もはやレジ打ちの仕事、なくなっちゃうんじゃない!?
なんだか近未来って感じね!!
主力のITコンサルが地銀など金融向け軸に好調続く。無人レジなどAI事業も伸長だが、成長事業への人員シフトでソリューション事業縮小。開発費用も重く営業益足踏み。営業外の上場費用ない。
商品を自動認識、決済するレジを大企業の社内弁当販売向け納入。実利用通じノウハウ積む。地銀統合案件増のITコンサルは文字認識等AI関連も提案。
[3784] ヴィンクス
ヴィンクスは、小売り・流通向けソフトを開発しています。
[3784]ヴィンクスは、18年2月に[6752]パナソニックと小売業向けの先進的なソリューション開発で業務提携すると発表しました。両社はパナソニックの完全自動セルフレジ機「レジロボ」にヴィンクスのPOSシステム「ANY-CUBE」を組み込むことで、小売店の現行環境を大きく変えずに導入することを目指すとしています。
9カ月変則決算。主顧客向けアウトソーシングは横ばい止まり。だがソフト開発が小売り向けPOS好調。海外はマレーシアで拡大。営業益順調。19年12月期はアウトソーシング伸長、中国案件上乗せ。
決済サービスのターンクラウド社(台湾)と提携、日中ASEAN向けサービスで協業。中国ドラッグストアの一樹社と提携、現地にPOSシステムを売り込む。
[2795] 日本プリメックス
[2795]日本プリメックスは、レジやATMの領収書発行などを中心に産業用ミニプリンターを展開しています。富士通製やシャープ製の商品販売のほか、製造子会社を通じOEM展開も行っています。
セルフサービス情報端末「KIOSK」向けプリントソリューションを手掛けており、セルフレジの導入拡大に伴い業績飛躍が期待されます。
ミニプリンタ卸売りが訪日客需要追い風に小売りPOS向け好調。遅延の金融案件寄与。情報端末プリンタ底堅い。が、給油所POS向け米国輸出が在庫滞留し足踏み。アジアも伸び悩み。海外要員採用と販促費かさみ営業益横ばい。為替差益。
情報端末企業からミニプリンタ2万台の大口商談、中国輸出は抑制方針だが決済条件を見極め。海外商社と提携模索。
[6664] オプトエレクトロニクス
[6664]オプトエレクトロニクスは、バーコードリーダーのレーザーエンジンを手がけている会社です。同社は、バーコードスキャナの心臓部『モジュールエンジン』を製造しており、レーザモジュールの販売台数は世界2位、国内シェア9割です。
前期赤字要因の旧製品在庫処理はほぼ終了。期初にハンディターミナル大口案件獲得や新2次元CMOSモジュール出荷が順調。人件費も減少し営業黒字。19年11月期はモジュール、製品出荷順調。
前期人数減の営業中心に今期、中途で4人程度を採用。新2次元CMOS搭載の定置式スキャナーを組み込み向けに出荷開始。セルフレジなどに拡販狙う。
まとめ
今回の記事では、セルフレジ関連銘柄をご紹介しました。
引き続きセルフレジ導入企業が続々と増えてくることが考えられますので、関連銘柄の動向には今後も目が離せません。
日常の買い物からもヒントが得られるかもしれません。
レジやバーコードリーダーに注目してみると面白いと思いますよ!
今年は、QRコード決済関連銘柄も非常に注目されていますので、合わせてCHECKしてみましょう。
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