以下、2018年11月1日のトヨタのサブスクリプション型ビジネスのニュースです。
トヨタ、月定額で「車乗り換え放題」 来年サービス開始
トヨタ自動車は1日、毎月の会費を払えば、複数の車種を乗り換えながら借りることができる新しいサービスを始めると発表した。
2019年初めに東京都内の販売店を通じて実験的に導入し、国内の他地域や海外への展開も検討する。消費者の関心が「所有から利用」に変わるなか、幅広い顧客の獲得をめざす。
トヨタによると、国内の自動車メーカーとしては初めての取り組み。例えば、仕事には高級セダン、レジャーにはSUV(スポーツ用多目的車)など利用者は用途に応じた車を選べる。税金や保険、メンテナンスなどの費用は会費に含まれている。若い世代や転勤の多い人を主な利用者として想定しているという。
新しいサービスの名前は「KINTO(キント)」。「必要な時にすぐあらわれ、思いのままに移動できる」というイメージから、西遊記に登場する「筋斗雲(きんとうん)」にちなんだという。選べる車種や、月々の料金など詳細は今後検討していく。
出典:朝日新聞デジタル(2018.11.1)
今回の記事は、最近注目を集めているサブスクリプション型ビジネスを展開している企業や、そのシステム基盤を提供している企業のご紹介です。
サブスクリプションの強みや世間に浸透している背景等をこちらの記事で詳しく紹介しています↓
サブスクリプションビジネスの一番の強みは、一度登録すると、そのサービスが生活の一部となり、なかなか離脱しなくなることから、不景気にも強いビジネスモデルであるという点です。
代表的なサブスクリプションサービスとして、映像配信であればU-NEXTやHuluなどが挙げられます。
1.サブスクリプションサービスを提供している会社
[3267] フィルカンパニー
同社は、時間貸し駐車場の地主に上部空間に貸店舗の建設などを企画・提案する事業を展開しています。
フィル・カンパニーと飲食キュレーションメディアのfavyは、2017年12月25日に資本業務提携を締結しました。
※favyがフィル・カンパニーを引受先とした第三者割当増資を実施
そのfavyは飲食店の集客メディア事業から飛躍し、実店舗運営に力を入れております。
その中核をなす実店舗というのが、サブスクリプション型の飲食店「coffee mafia」です。
coffee mafiaは、2016年10月、favyがオープンしたお店で、月額2,000円でコーヒー飲み放題というサービスです。
また、2018年からは、昼は定額制のコーヒースタンド、夜は天ぷらバル店舗の「coffee mafia/YORU MAFIA」も展開しています。
コーヒーの月額サービスは斬新ね。ありそうでなかったアイデア!
近くにあればぜひ利用したいわ。
ちなみにcoffee mafiaは、日本で初めての定額制コーヒースタンドです。
このお店は、がっちりマンデーでも紹介されていたので、今後さらにサブスクリプション型ビジネスが脚光を浴びることになるかも。
[3667] enish
同社は、ソーシャルアプリ・ゲームの企画・開発・運営を手掛けている会社です。
中でも、現在、シェアを伸ばし始めているのが「EDIST.CLOSET」というサービスです。
このサービスでは、「仕事や育児で買い物に行く時間がない」「同じような服ばかりがクローゼットに溢れていて憂鬱」という若・中年女性をターゲットにしたファッションのレンタルサービスです。
友達は似たサービスの「airCloset」ってサービスを使ってるって聞いたけど、どんなところで差別化しているのかな。
口コミをちらっと見てみましたが「air closet」はスタイリストがユーザーの声を聴いてコーディネイトするらしく、どんな服が届くのか、事前にわからないそうです。「EDIST.CLOSET」は自分で選んで服を選ぶそうですね。
と、言ってはみたものの、女の子のファッションのことは私に聞かれてもよくわかりません…
[3966] ユーザベース
同社は、ビジネスパーソンや就活生をターゲットとしたソーシャル経済メディア「Newspicks」を主力事業として展開しています。
Newspicksの特徴は、30を超える国内外の新聞・雑誌の経済ニュースが閲覧できること、そのニュースに対する様々な著名人のコメントを閲覧することができます。
2013年9月からサービスがスタートし、現在ユーザー数は300万人を突破しています。
世界各国のニュースが月額1500円で見られる上に、質の高いコメントを見て様々な意見が取り入れられる、本当に素晴らしいコンテンツですね。
そう考えると、いまどき紙で新聞を取ってるのって間違いなく損ね。
そう言えば、Twitterでこんなツイートを見つけました。
日経新聞1ヶ月の購読料金4,509円あれば、下記サービス全部使える。
動画:Netflix 950円
音楽:Spotify 980円
ニュース:Newspicks 1500円
書籍:Kindle Unlimited 980円
そらみんな新聞止めるわなぁ— ashikagunso (@ashikagunso) 2017年8月2日
映画も書籍もニュースも、全てのサービスが新聞の購読料金でまかなえちゃうのね。
サブスクリプション、恐るべし。
2.サブスクリプションサービスを支える企業
続いては、サブスクリプションサービスを提供するのではなく、その事業を陰ながらサブスクリプションのシステム基盤を支える企業のご紹介です。
[4381] ビープラッツ
同社は、企業向けにサブスクリプションのためのプラットフォームシステム「Bplats(ビープラッツ)」を開発し、クラウドサービスとして提供するのが主な事業です。
2018年8月、[8439]東京センチュリーは、協業関係を発展させ、サブスクリプション型ビジネスへの取り組みを進展・強化することを目的とした9万株の株式買付を発表し、大きな話題を集めました。
[3267] テモナ
同社は、定期販売特化型の通販システム開発やリピートに特化したEC事業者支援サービスやWeb接客システムを提供しています。
2018年11月13日発表の決算によると、7期連続増収・4期連続増益となる見通しで、堅調に業績が推移しています。
まとめ
近年は、小売業界・飲食業界といった非デジタル領域でもサブスクリプション化しており、継続的かつ安定的に収益を見込めるため、各業界で注目されています。
フィル・カンパニー×favyのサブスクリプション型飲食店は、少しずつユーザーの認知度が上がり、インフラも整いつつあります。
サブスクリプションは、提供する側にとって顧客との関係を直接構築できることや、月額利用料により収益が安定することに加え、顧客にとっても都度支払いの手間が省けるなど沢山のメリットがあります。
今後、サブスクリプション型ビジネスがさらに広がりを見せることが期待されるので、身の回りやニュースの情報にアンテナを張っておくと面白いかもしれません。
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