PERの正しい使い方・注意点

投資をしている人であれば、誰もがこれから株価が上がる銘柄を選んで買いたいもの。
ですが、実際には株価が継続して上昇していくのを見極めるのは困難です。

しかし、その銘柄選びの難しさを緩和する指標があり、その一つにPERがあります。

PERを使うと、業績に対する株価の割安・割高水準の参考にすることができるため、客観的に銘柄を判断することができます。
上手に使えば、これから上昇する可能性がある割安株を見つけられるかもしれません。

ここでは、PERのキホンと使い方を例を交えながら紹介します。

1.PERとは

PER(Price Earnings Ratio:株価収益率)は会社の利益と株価の関係を表していて、株の割安度を測ることができます。
一般的に『PERが低いほど、会社が稼ぐ利益に対して株価が割安である』と言われています。

PERは、以下の公式により算出されます。

PER=株価÷1株利益(EPS)   ⇐時価総額÷純利益でも算出可能
※1株利益は純利益を株式総数で割った値
つまりPERが下がる条件は、分子の株価が下がる、あるいは、分母のEPSが上がることと言えます。

おそらく公式だけではピンと来ないことと思いますので、ロート製薬と塩野義製薬の翌年度(18年度)PERを例に挙げて解説します。

ロート製薬の1株の株価が2857円
塩野義製薬の1株の株価が6055円

額面で見ると、株価はロート製薬の方が安いです。

しかし、1株あたりの純利益は四季報によると

ロート製薬93円
塩野義製薬が323円
ですので、PERは以下のようになります。

ロート製薬 2857÷93=30.7  ⇒ PER30.7倍 
塩野義製薬 6055÷323=18.7   ⇒ PER18.7

以上より、PERが低い塩野義製薬の方が、数値の上では割安と言えます。

※株価と1株益は四季報2018年新春号より

 

2.PERの注意点

PERは万能ではありません。
特別損益の影響を受けやすいので、PERを過信しないようにしましょう。

また、銀行株は低PERに、IT関連株は成長力の高さから高PERになる傾向にあります。
業界・業種によってPERの平均値が変わるので、PERで他の銘柄と比較する際は、業界ごと、またはライバル企業と比較することが大切です。

3.まとめ

 

「PERが低いからこの株は割安だ!」
というように、PERだけで投資判断するのではなく、他の指標も参考にして総合判断することが大切です。

また、PER活用の際には、業績動向や最新のニュースなどを確認することはもちろんですが、業界ごと、あるいはその銘柄の過去のPERと比較するようにしましょう。

スポンサーリンク