12月20日に東証2部とジャスダックを統合すつることについて市場見直し検討のニュースがありました。以下、NHK NEWS WEBの記事です。
「2部」「ジャスダック」統合へ 東証 3市場に見直し検討
東京証券取引所は、「1部」や「2部」など現在4つある株式市場の役割をより明確にするため、「2部」と「ジャスダック」とを統合し、3つの市場にする案を軸に見直しの検討を進めていることがわかりました。
投資家や上場を目指す企業にわかりやすい区分にし、市場の活性化につなげたいねらいです。
東京証券取引所には、現在、「1部」と「1部」のほか、主に新興企業を対象にした「ジャスダック」と「マザーズ」の4つの一般向けの市場があり、合わせておよそ3600社が上場していますが、それぞれの市場の特徴が明確になっていないことから、有識者でつくる会議を設けて見直しの議論を進めています。
関係者によりますと、この中では、上場企業の規模が比較的近い「2部」と「ジャスダック」とを統合して3つの市場に再編する案を軸に検討が進められているということです。
また、「1部」についても上場企業の数が年々増えていることから、上場の基準を厳しく見直すことなどが合わせて検討されているということです。
東証としては、代表的な市場と、中堅企業向け、それに新興企業向けという3つの市場に区分を整理し、投資家や上場を目指す企業にわかりやすくして市場の活性化につなげたいねらいです。
東証は、この案について21日にも広く一般からの意見募集を始め、早ければ今年度中にも見直しの概要を決めることにしています。
出典:NHK NEWS WEB(2018.12.20)
今回の検討において、中堅、新興市場の統合も視野に入れた区分の見直しを検討していくというものです。
想定しているメリットは、記事にある通り「市場の活性化」です。
東証1部は、日本を代表するトヨタ自動車やNTT、ソフトバンクなど約2130社で構成されています。
日本の市場環境についてはこちらの記事で解説しています↓
東証2部は約500社で構成されていて、中堅企業が対象です。
知名度が高い会社なので意外に思う方もいるかもしれません、ヨネックスやブルボンも東証2部に上場する会社です。
マザーズ(約270社)は、新規上場会社の多くが上場先に選ぶ新興市場として定着しています。
また、ジャスダック(約730社)は日本証券業協会の店頭市場が源流で、2013年から東証が運営しています。
ジャスダックって、マザーズと同じで、新興市場の位置付けなのよね~
その通り。でも、日本マクドナルドHDやセリアなど有名企業も上場しており、東証2部やマザーズとのすみ分けが不明瞭との指摘が多いのが現状です。
マザーズから1部への昇格の際の、時価総額の基準が緩いと言う話も出ていることもあって、近頃は、市場区分の見直しだけでなく、1部への市場変更基準の厳格化などを検討が始まっています。
これについても目的は、「再編を通じた取引の活性化」を目標として掲げています。
現行の1部への市場変更基準については、こちらの記事で紹介しています。
東証は一般からも広く意見を募り、市場再編の方向性を来年春にも明確にするそうです。
最低単元100株への移行も時間がかかりましたが、実際に実現するのはいつになるのでしょうか…
市場の活性化についても想定する効果が見込まれるのかはよくわかりませんが、システムの効率化が図らればいいですね。
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