注文方法には指値注文、成行注文の他にも、逆指値注文があるのを知っていますか?
聞いたことはあるけど、詳しくは知らないわ~
マイさんは、こんな経験はありませんか?
株価の上昇が続いた株が、下落に転じてからもついつい「明日には戻るかも」と期待を寄せていたら、翌日さらに下がって、いつの間にか塩漬け…みたいなパターンです。
あ~これは結構私思い当たるケースが…
こんな失敗に陥らず、確実に利益確定あるいは損切りをするための注文方式が「逆指値」なんです。
今回の記事では、逆指値の使い方をメリットを交えて説明します。
「指値注文」と「成行注文」の2つの注文方法についてはこちらをご参照ください↓
1.「逆指値注文」とは
通常の指値注文は、例えば「株価300円の指値で買い注文」を出すと、株価が300円以下であれば注文が成立します。
「株価500円の指値で売り注文」であれば、株価が500円以上のとき注文が成立します。
逆指値注文の場合、「株価300円の逆指値で買い注文」なら株価が300円以上にならないと注文が市場に発注されません。
同様に、「株価500円の逆指値で売り注文」であれば株価が500円以下にならなければ売り注文が市場に発注されないのです。
買い注文の場合は逆指値「以上」にならなければ成立することはなく、売り注文の場合は逆指値「以下」でなければ注文が成立しません。
この点が通常の指値注文とは「逆」になっているので「逆指値注文」なのです。
2.逆指値注文には「指値注文」と「成行注文」がある?
逆指値注文には「指値注文」と「成行注文」があります。
逆指値注文の「逆指値」とは、「証券会社が注文を市場に発注する価格」なのです。
逆指値のことを「トリガー」と呼んだりもしますが、逆指値に株価が到達するまでは証券会社は注文を預って株価を監視しており、株価が逆指値に到達したときにはじめて注文を市場に発注することになります。
逆指値それ自体は、「その価格になったら注文が市場に発注される」という意味しか持ちません。
そのため、どのような条件で注文を出すかを逆指値とは別に決めなければなりません。
つまり、逆指値注文の場合は、「逆指値(注文を市場に発注する価格)」と「指値注文あるいは成行注文」を決定する必要があるのです。
3.逆指値の活用の仕方
逆指値注文の有効な活用法は、損切りに逆指値注文を用いる方法です。
損切りの重要性は分かっていながらもいざとなるとなかなか売れないことは多々あると思いますが、「逆指値注文」を使うことで、その心配は無くなります。
具体的には、損切り価格を逆指値に設定し、逆指値まで株価が下がったら成行売りとする逆指値注文を出すことで、あとは自動的に損切りを執行してくれます。
そこには感情の入る余地はありません。
損切りに感情は障害となります。
「損切り価格に達したけれどやっぱり売りたくない」とか「もう少し持ち続ければ反発するかも」という思いが、損切りをできなくさせてしまいます。ですが、損切りの条件に達したら何も考えずに機械的に売る、それが損切りのあるべき姿です。
自分の感情に打ち勝って損切りする自信がない私には、ぴったりかも。
4.まとめ
逆指値注文は、日中、株価を頻繁に確認できない個人投資家にとって、買うべき・売るべきタイミングでタイムリーに売買できる画期的な仕組みです。
一般の指値注文も同じですが、逆指値注文においても指値注文を出した場合には、必ずしも買えるとは限りません。
ですので、株価が300円以上に上昇したら確実に買いたいという場合は、「300円の逆指値買い注文で成行」という注文を出すようにしましょう。
そうすれば、株価が300円まで上昇したら成行の買い注文が発注されることになるため、確実に買うことができます。同様に、売り注文のときも確実に売りたいならば成行注文を行うようにしましょう。
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