株式投資

実用化はいつ!? 量子コンピュータ関連銘柄 大本命はココ!

量子コンピュータ

 

量子コンピュータ(quantum computer)とは、量子力学の原理を応用したコンピュータのことで、電子などの極微の世界で起こる物理現象を利用して性能を飛躍的に向上できるのが特徴です。

また、量子コンピュータはスーパーコンピュータをはるかに上回る計算力があるとされ、スーパーコンピュータでは何千年も要する演算をわずか数時間で完結するとされています。

この能力は、近年話題となっているIoTや人工知能(AI)分野や、交通渋滞の解消、医薬品の開発などへの活用が大いに期待されています。

近年話題のAI翻訳について、こちらの記事でご紹介しています↓

自動翻訳
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すでにアメリカではグーグルやアマゾン、フェイスブック、アップルなどの主力IT企業が、AIや自動運転と並んで量子コンピュータ分野に積極投資する姿勢を見せています。

また、イギリス政府も5年で500億円弱を投資、欧州連合(EU)も2019年から10年で約1250億円規模の大型プロジェクトを立ち上げる計画となっています。

日本では文部科学省が10年後の実用化に向けて、2018年度から300億円を集中的に投じて開発を支援する方針で、今後、開発競争が活発化することが見込まれています。

 

量子コンピュータ 関連銘柄6社

量子コンピュータ関連銘柄について、2018年12月14日発売の四季報新春号の見出しとその内容をご紹介します。

[6702]富士通

国内で民間企業の先頭を走る[6702]富士通は昨年11月に、AIや量子コンピュータの先進地域であるカナダのバンクーバーに世界戦略の拠点となる新会社を設立、同分野に特化して5年間で4000億円規模の売上を目指すとしています。

【反 落】

通信基地局や海外軟調。が、ITサービスが流通向けなど好伸で補う。退職給付制度変更で919億円営業益押し上げるが、下期の構造改革費用で相殺。携帯等事業売却益の反動で営業減益。20年3月期はITサービスの成長が牽引、利益反発。

【シフト】

間接の5000人を営業やエンジニアなど事業の戦線に配置転換へ。海外は売上比率50%目標やめ利益優先に転換。

 

[6701]NEC

産業技術総合研究所と共同で子コンピュータの研究室を2019年3月に新設する予定です。

これにより、社会への実装を念頭に同分野の技術開発を加速させることを目指しています。

【減益幅縮小】

法人向けは需要想定超でIoT関連投資負担こなす。海外も改善。減員等一時費用が300億円に下振れ、前号より営業減益幅縮小。関連会社株売却益一巡。20年3月期は減員や海外黒字化が奏功。

【5 G】

サムスン電子と5G向け基地局開発で提携、費用抑制と開発速度向上目指す。オフィス向け顔認証システム18年10月以降順次発売、入退室管理等の需要見込む。

 

[6864]NF回路設計ブロック

同社は、NF制御技術やアナログ技術に強みを持ち、独自開発の電子計測器、応用機器で高シェアを誇っています。

量子コンピュータ開発で使用される可能性が高い微小信号測定器を手掛けています。

【着 実】

主軸の電源機器は好採算の蓄電システムや表面処理用電源が需要旺盛。電子デバイスも航空宇宙関連復調。カスタム応用機器は車載関連拡大。営業益続伸。20年3月期も電源機器が牽引し営業益堅調。

【自動運転】

子会社の計測技研は自動運転関連シミュレーション技術に注力。18年11月、伊藤忠や東電子会社と協業しAIを活用した家庭用蓄電システムの提供開始。

 

[2693]YKT

同社は、独立系の中堅機械商社です。

輸入販売を手掛ける子会社を通じ、レーザー微細加工システムや世界最高水準のローノイズRFランプなど量子コンピュータにも関連する機器を扱っています。

【小反落】

電子部品実装機は中国の設備投資増で前号想定上回る。工具研削盤も国内工具メーカー向け順調増。19年12月期は部品実装機が中国設備投資一服し減少。国内メーカー向け工具研削盤で埋めきれず。営業益微減。本社建て替え関連特損ない。

【ASEAN】

タイ現法は工具研削盤をベトナムなどの日系企業へ拡販。ドイツ現法は欧州工作機械メーカーとの連携を強化。

 

[3858]ユビキタスAIC

同社は、自社開発製品を中心に海外製品も扱う組み込みソフト会社です。

米オンボード・セキュリティーと量子コンピュータ向け公開鍵暗号技術の代理店契約を結んでいます。

【低水準】

コネクティビティは大型案件減り落ち込み続く。が、開発費負担減り赤字縮小。組み込み系ほぼ横ばいだが、ソフト販売が通信向け中心に好調。営業黒字確保も低水準。20年3月期はIoTセキュリティ新商品投入など奏功し営業黒字維持。

【新ソリューション】

IoT機器とクラウドのセキュリティ性高める新ソリューションを凸版印刷と開発。19年3月提供開始。

 

[3687]フィックスターズ

同社は、自動車業界や金融業界などを主力に幅広い業界を対象に顧客のシステムを高速化させるソフトを開発しています。

特にトヨタグループとの連携が厚く、自動運転分野でアルゴリズム開発及び高速化案件の受注獲得が続いています。

世界で初めて量子コンピューターを事業化したカナダのDウェーブ社と提携関係にあり、各種アニーリングマシンを活用した量子コンピュータ導入支援ビジネスに注力しています。

【人件費】

ソフト受託開発は自動運転向けの開発・高速化サービスが順調。医療関連などハードウェアも堅調。新規事業や受注拡大のための人件費など先行費用負担あるが、営業益高水準。連続増配にも期待。

【AI活用】

ソフト開発の履歴を学習したAIをプロジェクト推進に活用するサービスを提供へ。初任給引き上げや持株会奨励金など人材確保のための施策を拡充。

 

けーさん

ご紹介した銘柄以外にも、[4736]日本ラッド[3655]ブレインパッドなども今後、関連銘柄として盛り上がる可能性があるので要チェックです♪