今回の記事は前回好評だった社名の由来まとめ第2弾です。
第一弾 新興企業編↓
今回の特集は、みなさんが知っている大手企業の社名の由来が創業者の名前にちなんでいるものをご紹介します。
社名の由来(全8社)
フルネームが由来
[3088]マツモトキヨシHD
マツモトキヨシは1932年、千葉県松戸市小金に、松本清さんが個人経営の「松本薬舗」を開いたことからはじまりました。
店舗名については、誰でも読むことができるとカタカナを採用し「マツモトキヨシ」としたそうです。
ちなみに今の社長は松本清雄さんです。
コメント:①当時鉄道沿線で薬局のない街に出店、②空箱を陳列して品揃えの豊富さをアピール、③誰でも読める「マツモトキヨシ」というネーミング、④体調を崩さなければ薬局には来店しない、照明も暗く入りづらいという当時の薬局イメージを吹き飛ばす明るく開放的なドラッグストアを展開、というように、今日のドラッグストアの礎を築いた松本清さんはかなりの敏腕実業家だったことがうかがえます。
[8001]伊藤忠商事
傘下にファミリーマートを有する総合商社大手の伊藤忠商事、ルーツは1858年、伊藤忠兵衛が麻布(あさぬの)の持下り行商を開始したことをもって創業としています。
伊藤忠兵衛の名前から「伊藤忠」の3文字を取ったのが社名の由来です。
コメント:1858年は安政5年です。明治維新の10年近く前なので歴史がありますね。
[7972]イトーキ
オフィス家具大手のイトーキ、ルーツは設立時の社名である伊藤喜商店をカタカナ表記にしたもので、「伊藤喜」は、創業者伊藤喜十郎氏の氏名を縮めたものです。
コメント:創業者が同じ伊藤姓ということもそうですが、伊藤忠とネーミングが似ていますね。
[4507]塩野義製薬
言えずと知れた製薬大手塩野義製薬は、2018年で140周年を迎えます。
社名は創業者の塩野義三郎に由来しています。
コメント:塩野義製薬という語感、なんとなく好きです。
名字が由来
[5108]ブリヂストン
タイヤ世界首位のブリヂストンの社名の由来は、創業者の著書の中で「製品の海外輸出のためには英語名が通りやすいと考えた。そこで「石橋」を英訳(STONE BRIDGE)すると、語呂が悪いので逆さにしてBRIDGESTONEと決定した」と記載されています。
1931年には「ブリッヂストンタイヤ株式会社」、1942年には「日本タイヤ株式会社」、1951年には「ブリヂストンタイヤ株式会社」と社名が短期間で変わっていますが、日本タイヤ株式会社となったきっかけは、太平洋戦争のようです。
コメント:川崎重工業や新明和工業のように、戦時中に軍事産業を支えた企業は今日の日本を支える大企業に発展しています。
[2226]湖池屋
創業者の小池和夫は長野県出身で、長野県には大きな湖があります。
会社設立にあたり、その湖のように会社を大きく成長させたいとの願いを込め、小池の「小」の字を「湖」に変えて湖池屋としました。
ちなみに今の社長は小池孝さんです。
コメント:自分の名をそのまま社名にするのではなく、創業者の願い・意思がこもっているのは素晴らしいです。
[6952]カシオ計算機
カシオ計算機は、創業者の樫尾忠雄(かしおただお)の名字が由来です。
「樫尾」はローマ字で書くと「KASHIO」になりますが、世界で通用する企業になるように、ということで表記を「CASIO」としています。
コメント:カシオの腕時計「G-SHOCK」は、「Gravity(重力)」の「Shock(衝撃)」に耐える、つまり落下の衝撃にも耐えるという意味で命名されたそうです。個人的にセンスあるネーミングだと思います。(上から目線)
[2910]ロック・フィールド
百貨店のお惣菜店と言えば、真っ先に浮かぶ「アール・エフ・ワン」。
創業者である岩田弘三さんの姓「岩田」を、「岩=rock」、「田=field」と訳したところから付けた社名で、若き頃の岩田さんがニューヨークを訪れた際に見たロックフェラー・センターからひらめいたものです。
コメント:ブランド「アール・エフ・ワン」は、会社名ロック・フィールドの英文頭文字のRFに、自動車レースのF1を重ねた造語です。F1レースは単にスピードを競うだけでなく、自動車テクノロジーの最高峰を競うものであり、ロック・フィールドもお惣菜の最高峰、No.1になりたいという思いが込められているのだそうです。