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記念配当を先回り!? 2019年で創業100周年を迎える企業をご紹介!(関西企業編)

関西企業2019年

 

2019年に創業100周年を迎える企業は、全国で2160社あります。

(1918年で創業100周年を迎える企業は1308社でした。)

100年前の1919年(大正8年)は、第一次世界大戦の講和会議であるパリ講和会議が開かれ、戦後処理が話し合われた年です。

昨年の2018年には、総合電機メーカーの[6752]パナソニックや時計ブランドの[7762]シチズン時計などが100周年を迎えました。

100周年記念には多くの会社が創業100周年記念配当を発表し、配当利回りが上昇します。

今回の記事では、100周年を迎える関西企業をご紹介します。

 

2019年に100周年を迎える関西企業

関西100周年企業について、2018年12月14日発売の四季報新春号の見出しとその内容をご紹介します。

[4202]ダイセル

ダイセルは、合成樹脂、エアバッグ用部品などを展開しています。

【減益幅縮小】

エアバッグ用インフレーターは数量増も低額品増え採算低下。ただ有機合成は酢酸市況上昇が想定超、数量も増。17年火災の過酢酸プラント生産再開も寄与し前号より営業減益幅縮小。20年3月期は自動車向けプラスチック増え営業益向上。

【投 資】

インドに自動車エアバッグ用インフレーター販売会社を設立。ドイツの医薬品開発製造企業を買収。事業領域を拡大。

けーさん

最近たま~にダイセルのCMを見かけるようになりました。

マイ

化学で未来を変えるのダ!の会社ね~

 

[4215]タキロンシーアイ

タキロンシーアイは、プラスチック加工大手で、樹脂系建材、IT向け樹脂板で高いシェアを誇っています。

【やや増額】

農業用フィルムやシュリンクフィルムが数量好伸。採光建材、ハウエル管も堅調。半導体向け工業用プレートの減速や台風禍による床材の不振を補う。原料高の価格転嫁も進展。営業益やや増額。20年3月期は天候正常化前提に床材が回復へ。

【投 資】

米国シュリンクフィルム製造拠点にPS系からPET系への転換目的に15億円投入。イタリアに無停電電源装置設置。

 

[6622]ダイヘン

ダイヘンは小型変圧器、アーク溶接機器、半導体機器それぞれにおいて国内トップシェアを誇っています。

【減益幅拡大】

FAロボットは中国減速を東南アジアや欧州の増加で吸収。ただ半導体装置用電源の落ち込み響く。研究開発費伸び抑制や細かい経費削減でも営業減益幅拡大。連続増配は維持。20年3月期は半導体関連が後半復調。100周年記念配期待。

【六 甲】

育成中のロボットシステムの組み立て用新棟稼働。ロボット(単品)生産ラインは自動化率80%達成で能力20%増強。

ダイヘンについては、こちらの記事でもご紹介しています↓

会社四季報
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[6363]酉島製作所

酉島製作所は、国内大手3社の一角で、発電用高効率ポンプは国内首位のシェアを誇る会社です。

海水淡水化設備は中東向けに強く、この分野では、世界シェア4割に達しています。

【順 調】

官公需、海外軸に上期受注3割増と高水準。売上は薄利の大型プロジェクト増えるが、海外工事損減。保守サービス続伸。増益。20年3月期も発電用、海水淡水化用など高効率ポンプ拡販。創業100周年。

【再進出】

16年実質撤退した米国に新拠点。サポート体制武器に火力発電用置き換え需要開拓。簡易センサー使ったポンプ等の点検・予防保全用IoTシステム実用化。

 

[5408]中山製鋼所

中山製鋼所は、新日鐵住金系の老舗鉄鋼メーカーです。

自社電炉と高炉で培った圧延技術に強みを持っています。

【足踏み】

鋼板や棒鋼は建築や産業機械向けに需要持続。原料鉄スクラップや副資材上昇に価格転嫁やコスト圧縮が下期から効いてくる。ただ夏場の災害影響で先送りあり通期営業益は会社計画並みに修正。20年3月期は需要継続し原料価格は上昇一服。

【子会社】

中山三星建材の軽量形鋼製造拠点だった宮崎工場を都城工場に集約統合、生産販売を効率化。19年は創業100周年。

マイ

記念配当狙いの銘柄を探すのは難しいかなと思ったけど、四季報にも○○周年ってキーワードが出ているところもあるのね♪

 

まとめ

100周年

関東大震災、第二次世界大戦、オイルショック、バブル崩壊、リーマンショック、東日本大震災…

幾多の困難を乗り越え、100年間会社を存続させることは並大抵のことではありません。

周年企業への先回り投資で記念配当発表の株価上昇を狙うことができます。

100周年を迎える会社の多くは、100周年記念サイト・テレビCMの公開や記念行事、プロジェクトを企画します。

周年という節目は、企業にとって、長年培ってきた自社のブランドイメージの向上に繋がる良い機会と言えるでしょう。

こうした長年日本の産業を支えてきた会社の歴史を見つめ直すよいきっかけにもなると思います。

あなたの保有している銘柄の歴史について調べてみても面白いかもしれませんね♪