前回の記事で、東証1部昇格基準についてご紹介しました。
東証1部への昇格により、株価は高騰する傾向にあり、立会外分売や優待新設といったサインから先回り買いをすることができます。
これは、広く知れ渡った投資手法ですが、今後も有効な投資法であると私は考えます。
今回は、東証1部への昇格が近いと見られる新興企業を6銘柄をご紹介します。
新興株 東証1部昇格予想(6銘柄)
直近で立会外分売や優待新設、株式分割のいずれかを実施しているものの、まだ1部昇格に至っていない銘柄にフォーカスしてご紹介していきます。
[6552] GameWith
GameWithは、スマホゲームの攻略メディアを運営しています。
2018年1月 優待新設&株式分割
2018年4月 立会外分売実施(80万株)
東京証券取引所市場第一部への市場変更について具体的に準備を進めております。今回の立会外分売は、市場第一部への市場変更における形式要件である流通株式比率の充足を図るために行うものであります。
とのことですので、昇格に向けて準備をしていることがうかがえます。
コメント:新規上場から優待新設、株式分割、立会外分売までの流れが早く1部昇格への意欲は高いように感じます。2017年6月30日上場からちょうど1年が経った今こそ、昇格の発表があるかもしれません。総合評価は★★★★★
[6551] ツナグソリューションズ
ツナグソリューションズは、アルバイト・パートの採用活動代行を展開しています。
2017年12月15日 株式分割
2018年2月14日 優待新設
2018年3月5日 立会外分売実施
「東京証券取引所市場第一部への市場変更について具体的に準備を進めております。今回の立会外分売は、市場第一部への市場変更における形式要件である流通株式比率及び株主数の充足を図るために行うものであります。」
GameWithと同様に、昇格に向けて準備をしていることがうかがえます。
コメント:一通りの昇格へ向けた策を講じており、会社側もその意思を表明しているので一部昇格については間違いないでしょう。ただ、指標に割安感がないことだけが気がかりです。売上と利益の伸びが良いので、成長性に期待を込めて総合評価は★★★★★
[9266] 一家ダイニングP
一家ダイニングプロジェクトは、首都圏で和食居酒屋「こだわりもん一家」「屋台屋博多劇場」などを展開しています。
2018年5月14日 優待新設&株式分割
2018年7月6日 立会外分売実施
東京証券取引所市場第一部への市場変更を目指しており、その形式要件の充足を図るために行うものであります。
とのことですので、上記2銘柄と同様に、昇格に向けて準備をしていることがうかがえます。
コメント:懸念点として、外食関連の勢いが失速気味であること、この業種の中では割高であることが挙げられますが、1部昇格の確度は高いでしょう。総合評価は★★★★
[3908] コラボス
コラボスは、企業のコールセンター向けにクラウド型の電話応答システムや顧客情報管理システムを開発・販売しています。
2018年1月22日 優待新設&株式分割
2018年3月8日 立会外分売実施
コメント:立会外分売実施の目的は、「当社株式の分布状況の改善及び流動性の向上を図るため」とのことで、1部昇格を目指すとの文言はありませんでした。だからこそ、昇格時のサプライズ感は高いと思います。よって、総合評価は★★★★★
コラボスについてさらに知りたい方はこちらの記事をご参照ください↓
[6544] ジャパンエレベーターS
ジャパンエレベーターSは、エレベーターやエスカレーターの保守・保全業務を展開しています。
2017年8月21日 株式分割
2017年11月15日 記念優待発表
2017年9月・12月 立会外分売実施
コメント:昇格を目指して昨年9月と12月と2度にわたる立会外分売を実施しています。が、その時の株価の反応はあまり良くなかった印象です。東証1部昇格が決定しても織り込んでいて反応薄の可能性、また、昇格の確度は高いものの割安感がないので、投資の妙味はあまりないように思います。よって、総合評価は★★★
[3969] エイトレッド
エイトレッドは、ワークフロー製品「X-point(エクスポイント)」 を主力として展開しています。
2017年5月25日 優待新設
2017年11月17日 株式分割
コメント:上記の施策は2017年中に実施されましたが、今年に入り昇格に向けた動きは特に見られません。立会外分売をまだ実施していないので、今後もし実施すれば、昇格の意思があるとみて間違いないでしょう。事業的にも東証1部に昇格するメリットは大きいはずですので、期待したいと思います。よって、総合評価は★★★
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