企業の財務諸表には、大きく分けて
「貸借対照表(BS)」
「損益計算書(PL)」
「キャッシュフロー計算書(CF)」
の3つがあります。
貸借対照表(BS)
貸借対照表は、その企業が「どのような資産(現金、商品、建物、機械など)をどのくらい持っているか」また、「その資産を買うためにお金をどのように調達したか」ということを表したものです。
つまり、その企業がこの先も事業を続けていくことができるかどうか、倒産する危険性はないか、といった「安全性」は主に貸借対照表を見ればわかります。
貸借対照表が表しているのは「その時点」の状況です。
損益計算書(PL)
損益計算書は、その企業がどのくらい儲けることができたか、という「収益性」を表したものです。
損益計算書が表しているのは「その期間」の状況です。
キャッシュフロー計算書(CF)
キャッシュフロー計算書では、どれくらいのキャッシュ、すなわち現金が会計期間内に出入りしたか(増減したか)を表しています。
会計期間とは、1年に1度の決算であれば1年間、四半期ごとの決算であれば四半期間のことです。
キャッシュフロー計算書では、「安全性」とともに現金を何に使っているのか、何にどれだけ投資しているのかを見ることで、その企業の「将来性」を判断することができます。
キャッシュフロー計算書が表しているのは「その期間」の状況です。
まとめ
企業の財務諸表は、上場企業であれば自社HPに掲載していますので、「企業名 決算短信」で検索すると、誰でも気軽に見ることができます。
企業分析を行うときは、最新の財務諸表を見ることが大事ですが、過去にさかのぼって傾向を把握することも、同じくらい大切です。
多くの企業は、過去の短信決算も掲載していますので、チェックするようにしましょう。