かなり久々の記事更新です。
また、株主総会への出席もかなり久々で、2019年、コロナ禍前に株主総会に参戦して以来となります。今回出席したのは、[5888]DAIWA CYCLEです。
昨年秋に新規上場して以来、同社としては初開催の株主総会になります。
本日出席のダイワサイクルは、大阪地盤の自転車販売・修理の店舗を展開しております。
社 名:DAIWA CYCLE株式会社
日 時:2024/4/25 開始10:00
場 所:新大阪ワシントンホテルプラザ 2階 「レ・ルミエール」
出席者数:20名程度
株主質問
全ての質問回答に涌本社長が直々にお答えになっておりました。
株主質問①
ダイワサイクルは若い従業員の方々が働いていらっしゃるので、そういった若手の就業者が前向きに働けるような取り組みを実施しているか教えてもらいたい。
ダイワサイクルでは、先輩社員がメンターとしてマンツーマンで新入社員のサポートを行うといった「ブラザーシスター制度」を設けており、若手社員が働きやすい環境を整備している。
公的資格の合格支援や表彰制度などの仕組みもある。社長の思いとして、とにかく頑張った人を褒めたいと思っている。
社内の提案制度を設け、一般社員からの意見を吸い上げ、一人一人の意見を会社で理解し実現する取り組みを進めている。
株主質問②
自転車屋はあさひと比較してしまうところだが、あさひは月初に月次売上速報を出している。これを開示する予定はあるのか。
同業他社のあさひも月次速報を出しているため、ダイワサイクルでも同じように開示することを検討している。現時点では月次は開示していないが、今後、検討していく。
株主質問③
成長戦略として首都圏の出店を拡大するとのことだが、次回の自転車購入に結びつけるにあたってのイメージを教えていただきたい。他の自転車屋でも出張修理サービスはあるため、またダイワサイクルでお願いしようとなるのか、その点についてもう少し説明願いたい。
ダイワサイクルは出張修理で成長してきたと言っても過言ではないと感じており、「出張修理こそダイワサイクルのDNA」と思っている。
他の自転車屋でも出張修理サービスは存在するが、他社はWebで予約して自宅まで車で引き上げに行って、後日修理というもの。ダイワサイクルはバイクで駆けつけてその場で修理する。
ダイワサイクルは、地域の自転車生活を支えたいという純粋な思いで始まった会社。自転車生活の便利さを感じてもらえるように努めていきたいと思っており、そうしたサービスを一生受けてもらおうと思っているため、他社との違いと考えている。
株主質問④
事業拡大の上で新規出店は重要になってくると思うが、人材確保が難しい近年、ダイワサイクルとして何か工夫していることはあるのか教えていただきたい。
当然ながら採用には力を入れている。
自分の思う理想の会社は「一人一人の社員がお客様に最大のサービスをすること」と思っており、”サービス業で勤めるならダイワサイクル”と思ってもらえるような魅力ある企業になることで、人材確保していきたいと思っている。
株主質問⑤
新規上場しておよそ5ヶ月ほどになるが、上場を通じて感じたメリットはあるか。
知名度や採用の面でメリットを感じている。
非上場と上場は雲泥の差で、気持ちの面では常に引き締まる思いであり、会社としての売上利益の数値も、ただの目標ではなく必ず達成する数値、という意識が高まった。
必ず達成する数値という意識を会社全体で持つことで、社員のベクトルを同じところに向けられることが上場のメリットと感じている。
上場会社としては、自転車業界ではあさひの背中を見てきた、同じ土俵で相撲がとれるように頑張りたい。
涌本社長の総会の結びの挨拶
激戦区大阪で勝ち上がってきた勝ちパターンでこれから首都圏を攻めていき、中期計画に掲げた200店舗を必ず達成させる。
経営理念の「自転車の新しい当たり前を作る」という意識のもと、お客様のより豊かな自転車生活を実現していきたい。
ダイワサイクルはまだまだ成長していくため、今後もご支援賜りますようお願いいたします。
総括
株主質問では全ての質問に涌本社長が回答し、会社を成長させるという強い意欲を感じる説明でした。
株主質問は5件あり、いずれの質問にも簡潔に説明して終了というわけではなく、一つ一つ丁寧に回答しているのが印象的でした。(若干、質問と回答がずれている部分も少々あったが)
(どの質問とは言いませんが、)私の質問にも丁寧に回答いただけて満足です。
来年の株主総会にも出席し、目先の目標である200店舗に向けてどのように進捗しているのか、説明を聞きたいと思います。