今回の記事では、新興企業の社名の由来についてご紹介します。
いきなりですが、みなさんは「SONY」の社名の由来をご存知でしょうか?
SONYは、1946年に東京都中央区で、井深大氏、盛田昭夫氏らが創業した東京通信工業株式会社がその始まりで、設立当初は、真空式電子電圧計などを製造していました。
1955年に日本初のトランジスタラジオの販売を開始し、これを米国への輸出を始めるにあたり「SONY」というブランドを制定しました。
社名の由来は、「SONIC(音)」の語源となったラテン語の「SONUS(ソヌス)」と、「小さい」や「坊や」を意味する「SONNY」の造語です。
簡単な名前で、どこの国の言葉でも大体同じように読めて、発音できることが大事ということで考案されたそうです。
この当時から世界的に親しまれる企業になることを意識していた、ネーミングセンスと言えます。
このように社名から、創業者の想いや目標、信念がくみ取れることがあります。
投資をする際にも、こうした社名への想いや企業理念に触れることが企業理解にもつながります。
社名の由来(全8社)
※社名の由来の説明は会社HP、IR資料から引用しています。
[3923] ラクス
ラクスのラクは、「楽」という文字からきています。
これにはシステムが楽に使えて、
中小企業で働く人が仕事も人生も楽しくなるようにという私たちの願いが込められています。
コメント:Simple is best.ですね。わかりやすいです。
[3985] テモナ
古い日本語の「てもなく」です。
「てもなく」とは「簡単に、たやすく」ということ。
それは私たちが提供するサービスの本質であり、私たちが目指すビジネスの理想像です。
コメント:ラクスと由来のイメージは似ていますが、古語が由来になっているのは珍しいですし、知的な印象を受けました。
[3418] バルニバービ
幼い頃、誰もが一度は読んだことのあるスウィフトの「ガリバー旅行記」に出てくる島の名前が「バルニバービ」。
そこには研究所機関が国王の勅命でいたるところに設けられ、様々な馬鹿げた研究が行われていた。
永遠エネルギー、不老不死。机上の空論が横行する。当時の頭でっかちな英国を風刺した物語であり、
スウィフトが提示した「バルニバービ」の教訓を逆説的にとったネーミングに由来する。
机上の空論ではない、実体が伴った「真の飲食ビジネス」を推進するべく、
佐藤裕久社長は既存の外食産業を覆す、新たな外食ビジネスを世に送り出し続け、その快進撃はとまらない。
コメント:物語に登場する単語から来ていたんですね。IR資料からそのまま引用してきましたが、解説が長いですね。最後の1文は…(;’∀’)
[3137] ファンデリー
「Fun」と「Delivery」という2つの英単語を合わせ
「社会に感動を届け多くの人々を幸せにする企業でありたい」という願いを込め命名いたしました。
コメント:由来も語感も非常にいいですね。事業ともマッチしていますし、いい社名です。
[3469] デュアルタップ
「デュアル(二重)」と「タップ(開発)」を組み合わせた造語です。
資産性と実用性を兼ね備えた物件開発を行うという意味を込めております。
コメント:「デュアル」の意味は、社名だけでは伝わらないのは少し残念な気もしますが、不動産業にしてはいい社名です。
[3452] ビーロット
一言で表現すると「机上と現場の融合」です。
「B」は「Brain(頭脳)」、そして「Lot」は口語で「仲間・連中」を意味しています。
「頭脳を使って考え抜いたことを、現場で実践できる仲間」というイメージを持っております。
コメント:個人的に一番衝撃を受けました。「Brain(頭脳)」のBだったとは…
[3921] ネオジャパン
一部の先進企業だけでなく、すべての企業に優れたITのメリットを。
コンピュータの力で日本企業と社会のコミュニケーションを変えていく。
そのような願いを込めて「ネオジャパン(新しい日本)」という社名が誕生しました。
コメント:社名がカッコいいですが、掲げているビジョンも由来もカッコいいです。
[3479] TKP
TKPの社名は元来、創業者である河野貴輝のイニシャル “Takateru Kawano Partners” に由来していますが、
「空間再生流通企業」として無から有を生み、イノベーションを通して、
空間を「楽しく」「喜んでもらえる」ように「プロデュース」して参ります。
コメント:…画像のTotal Kukan Produceは後付けのようですね(;’∀’)笑
まとめ
会社の社名の由来を知ると、創業者の事業への想いや信念が伝わってきて面白いですよね。次にその会社を見かけるときは、見る目が少し変わっているかも。
相場にひたすら張り付いていたり、決算書や四季報に釘付けになっていたりすると疲弊してしまいます。
そんな時は一旦一息ついて、気になる会社のHPで代表挨拶を眺めたり社名の由来を少し調べてみましょう。新たな発見が見つかるかもしれません。